大卒資格(学士号)をとる方法

HypnoArt / Pixabay

大学入試で入学し、卒業を目指す
大学卒業資格をとるための一番一般的な方法です。
大学入試試験を受けて四年制大学に入学し必要単位を履修して卒業することで、大卒資格(学士号)がもらえます。
高校から大学へ入学する人はもちろんですが、フリーターや浪人生が大卒資格を目指すのに最もポピュラーな方法です。
反対に、すでに働いている社会人にとっては会社を辞める必要があるため、この方法で大卒資格を目指すのは難しい選択といえますね。
四年制大学で大卒(学士)を取るための単位は124単位以上と決まっています。
4年間通っても124単位取れない場合は、単位が取れるまで通学する必要があります。

私立大学の場合、学部にもよりますが入学から卒業までに500万円は必要になりますので計画的にお金を貯めておきたいところです。
大学二部(夜間学部)に通い卒業を目指す
大学の二部は高校でいう「定時制」です。
四年生大学と同じく必要単位を履修することで、大卒資格をとることができます。
昼間は講義は一日5コマ(1コマ90分)なのに対し、夜間は一日2コマの講義です。
時間帯は18:00~21:00までの時間に行われます。
卒業までの取得単位数は昼間(一部)と変わらないため、ほぼ毎日通学しないと単位を落としてしまいます。
講義の数が限られているため、単位を落としてしまうと挽回することが難しく留年してしまうことになります。

働きながら学びたいという学習意欲の高い人達が集まる夜間学部でしたが、最近は勤労学生が少なくなり夜間学部をおく大学も少なくなってきています。
大学改革支援・学位授与機構を利用する
主に短大、高等専門学校、専門学校卒業者向けです。
大学の科目履修生制度を利用して単位を取得し、学位授与機構に申請し審査に合格すれば学位が与えられる、という仕組みです。
申請するためにもある程度の基礎資格が必要で、例えば高卒や大学を1年で中退した人などは申請するための基礎資格は与えられません。
基礎資格
・短期大学を卒業した者
・高等専門学校を卒業した者
・大学の学生として2年以上在学し、62単位以上習得した者
・専門学校を修了した者
・旧国立工業教員養成所を卒業した者
・旧国立養護教諭養成所を卒業した者
・外国において学校教育における14年以上の課程を終了した者
詳しくは「独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構」にて確認をお願いします。
通信制大学に通い卒業を目指す
従来の大学に通う通学とは異なり、自宅にいながら通信教育で大学の科目を履修する方法です。
働いている社会人や家庭を持っている人が大卒資格を取得したい場合は、自分のペースで勉強できる通信制の大学を選択するのが一番現実的な方法になります。
通信制大学といっても文部科学省に認可された正規な大学教育なので、必要単位(124単位)をとって卒業すれば学士の学位(大卒資格)を与えられます。
しかし、入学が簡単な分、卒業は自己管理ができていないと難しいです。
通信制大学の卒業率はおおむね20%程度です。
中には卒業率が80%近い通信大学もありますが、通信制大学を卒業するには、「大学を卒業したい、大卒資格をとりたい」という強い意志と、なぜ大卒資格が必要なのかというはっきりした目的が必要になります。
大卒資格を取る方法まとめ
1.四年生大学に入学し卒業する
2.二部(夜間学部)に通い卒業する
3.学位授与機構を利用する
4.通信制大学に入学し卒業する
